通常Androidではboot.img, recovery.img, system.imgをfastbootコマンドを使って焼くんだが、MTKのCPUを使ったAndroidでは,前記事で紹介した「Flash_tool」で各パーティション毎に書き込みメモリアドレス、サイズを指定して焼く事になる。
焼き込み(download)時にはscatterファイルと呼ばれるファイルに各パーティションのアドレスとサイズ、ファイル名を定義し指定するが、ROM吸出し時(ReadBack)には各パーティションのアドレスとサイズ、ファイル名を手動で指定しなくてはいけない。
ただし、指定内容はscatterファイルに書かれているモノを、そのまま入力すればいい。
システムアプリの追加削除を行った結果(カスタム化)のsystem.imgや、ユーザアプリをインストールした後の内臓メモリの内容,data.imgをPCにバックアップ可能だ。
CWMやTWRP等のカスタムリカバリが提供されていなくても、ROMイメージに自分で吸い出したdata.imgを追加し焼きこめば、Flash_toolでバックアップ・復元ができるという事だ。
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zgpax s8 からFlash_toolで内部ストレージの内容をdata.imgに吸い出す |
![]() |
readbackしたdata.imgをROM焼きする |
ここで注意点だが、SDの内容は吸い出されていないので、アプリをSDに移動している場合や、Link2SDでアプリをSDに追い出している場合、上記バックアップだけでは復元できないという事だ。
ファクトリーリセット後にdata.imgを焼いてユーザーアプリとそのデータ(含システムアプリデータ)が復元できる事は確認済みだぞ。
予告
・システムアプリのカスタマイズがほぼ完了。SmartQ Zwatchの時と同様にzgpax s8 androqazz版カスタムROMを公開予定だ!
・多分、32GByte番外編は次回で終わり。その後は、ノーマルの8G版にも通ずる s8チューニングのお話だ。
アデュー!
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